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ワンちゃんの中毒

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まだまだ暑い日が続いていますが、暦の上では秋となりました。「食欲の秋」ということで、食べ物についてのお話をしようと思います。

食べ物といっても、ワンちゃんが食べてはいけない食べ物についてご説明します。

 

犬が食べてはいけない食材として、たまねぎやチョコレート、ぶどうなどが挙げられますが、これらの食材の多くは、少量の摂取でも中毒を引き起こし、命にかかわることがあります。

犬の中毒で代表的な3つを紹介します。

 

<たまねぎ中毒>

溶血性貧血を引き起こし、最悪の場合、命を落としてしまいます。食後1日~数日で発症するため、食後すぐには症状がなかったとしてもすぐに病院を受診するべきです。

症状としては、嘔吐・下痢・黄疸・血尿・粘膜の色が白っぽくなるなどがあります。

たまねぎの他にも、ネギ類、ニラ、ニンニクなどでも同様の中毒を起こすことがあるので、注意が必要です。

 

 

<チョコレート中毒>

チョコレートのカカオに含まれるテオブロミンという物質が原因で中毒が起こります。カカオ含有量の多いチョコレートほどテオブロミンが多く含まれているため注意が必要です。

症状としては、嘔吐・下痢・発熱・痙攣・異常な興奮などが挙げられます。また、ナッツやレーズンの入ったチョコレートの場合、それらの有害物質による症状も出る可能性があります。

 

<キシリトール中毒>

ガムなどに含まれるキシリトールですが、キシリトールに含まれるインスリンにより、血糖値が下がることで中毒症状が出てきます。

症状としては、虚脱状態、ふらつきなどが挙げられます。

 

上にあげた食材以外にも中毒を起こすものは数多く存在します(写真参照)。原因物質によっては解毒薬が存在するものもありますが、多くの中毒治療は対症療法となります。

食べてはいけないものを食べてしまった場合には、有害物質が体内に吸収される前に催吐処置を実施し、できる限り有害物質を排出するのが望ましいです。

もし、ご自宅のワンちゃんがたまねぎやチョコレートを食べてしまった(かもしれない)場合には、見た目が元気だったとしても、すぐに病院にご連絡ください。

 

獣医師  上田

 

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