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ワンちゃんの関節トラブルについて

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こんにちは。急に寒くなる日が増えましたね。人と同様に、寒くなると関節などもこわばりやすくなり、急にお散歩にいくと関節などを痛めてしまったり、自宅のなかでもトラブルで関節を痛めてしまうことがあります。特に高齢のワンちゃんは注意が必要ですが、若い子でもアクシデントにより痛めてしまう事があるため注意しましょう。

ワンちゃんは体の構造上、前足の方が負担が大きく、約60~70%の体重を前足で支えているといわれています。

後足は前足と比較すると体重の負荷は少ないですが、靭帯の断裂など怪我が起きやすいです。また犬種によっては先天的に関節が緩いなど特徴があることもあるため注意が必要です。今回はお散歩や自宅での関節のケアや、トラブルを起こさないための対策を簡単にご説明いたします。

 

①お散歩での注意点

寒い季節のお散歩対策として、お散歩前に自宅で肘や膝の関節の屈伸運動などを行うと、関節が温まり、怪我の防止につながります。注意点として、ワンちゃんの四肢はヒトと違い、前後には動きますが、左右の方向にはあまり動きません。無理にねじってしまったりすると、かえって痛めてしまうことがあるため、ワンちゃんの足の動きに沿って動かす事が重要です。また手足を触られるのを嫌がる子もいるため、嫌がる場合は控えましょう。こうしたストレッチの時間は運動だけではなく、コミュニケーションをとる時間にもなるため、無理のない範囲で行うことが大切です。

これを何度か繰り返し、足の曲げ伸ばしをさせて関節や筋肉をほぐしてあげます。また立っている状態から、 お座り → 伏せ → お座り → 立て

四肢だけではなく、腰回りの筋肉の刺激にもなります。

お散歩前だけではなく、お散歩中でも信号を待っている間などに、お座り → 立ての動作を組み入れることもで、筋肉のトレーニングにもなります。

 

②お家の中での注意点

寒い季節にかかわらず、フローリングなど滑りやすい床は走ったりすると滑る危険性があり、注意が必要です。ワンちゃんの生活範囲内ではマットを敷いたり、フローリングの場所をなるべくさけるなど、滑らないようにしましょう。ほかにも、指の毛が長いことも滑る原因になるため、定期的にケアしましょう。

またソファや階段などの段差にも注意が必要です。体が小さい子にとって、ソファの上り下りは、自分の背丈よりも高いところに上り下りしていることになり、見た目以上に関節に負荷がかかります。段差は避ける、スロープをつけるなど工夫が必要です。

シニアになっても元気にお散歩にいけるよう、若い頃からしっかりとした運動と、怪我への対策を意識しておこなっていきましょう。

 

獣医師 鈴木

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