症例紹介

肛門嚢疾患

今回は肛門嚢疾患について説明します。

まず肛門嚢というのは、お尻の穴の左右にある、臭いの元をため込む袋のことです。ワンちゃんネコちゃんを飼っている方であれば馴染みがあると思います。

 

肛門嚢疾患とは、この臭いの分泌物が詰まることで二次的な感染、膿を発生させる事をいいます。

この疾患にかかった動物は、痛みや不快感からお尻回りを舐めたり噛んだりします。またよくある行動でお尻歩きもみられます。

酷い例だとお尻の脇の皮膚が破けて出血や排膿をします。以下に典型的な写真を載せます。

お尻の右下の皮膚が破けて出血していると思います。

治療法は、生理食塩水や他の消毒液で患部を洗浄し、抗生剤とステロイド含有の軟膏の注入を行います。また飲み薬の抗生物質の投与も行います。

 

この病気は再発することも多く、予防策としては定期的な肛門腺絞りが一番効果的です。

ご自宅で出来ればそれが一番ですが、出来ない場合は病院で行います。肛門腺絞りくらいで病院にくるのはちょっと、、と思われる方もいらっしゃいますが、定期的に通院することで獣医さんにしっかり身体検査をしてもらったり、相談出来たりと、他のメリットも十分にあるのでおすすめです。

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