症例紹介

ウサギさん症例集 NO.002 うさぎの子宮蓄膿症

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  • 腹部のふくらみ
  • 子宮蓄膿症

 

今日、御紹介するのは、宍戸アリスちゃん 8才3ヶ月の女の子。
避妊手術をしていないミニウサギちゃんです。

 

症状の経過について

うちの娘(アリス)が2週間軟便が続き、地元の病院で整腸剤を処方してもらったが、あまり効果がありませんでした。 日をおうごとに、どんどんお腹が張っていき、尿が出にくそうでした。うさぎ専門病院でレントゲン検査を行いましたが、「子宮に何かがあるのか、はれすぎていてわからない。CTのある病院なら確定診断ができるのでは?」 と言われ、CTのある可愛動物病院を みつけました。

 

 

診察結果について

来院された時、アリスちゃんのお腹はパンパンの 太鼓腹ではちきれそうでした。
CT、レントゲン検査の結果、異常に大きくなった 子宮がお腹の大部分をしめて、肺や胃腸を 圧迫していることがわかりました。
あまり上昇しないウサギの白血球(WBC)が  23,820 / μLと正常値を3,200~11,900/μL大幅にこえている為、子宮の重度の炎症(子宮蓄膿症)が疑われました。

 

子宮内の炎症により膿が、どんどん貯留するため子宮が著しく腫大し、肺や胃腸の圧迫もひどいため命にかかわる段階であり、放っておけば1~2週間の命と判断しました。
子宮ガンの併発も考えられましたが、レントゲン、CT検査では、肺転移は、認められなかったため、飼い主さんの同意を得て、手術にふみきりました。

 

これだけ子宮の腫大がひどいと子宮の周囲の臓器との癒着も考えられ、非常に困難な手術が予想されました。

 

血液検査の結果

子宮蓄膿症のアリスちゃんのレントゲン写真

正常な子のレントゲン写真

 

飼い主さんのコメント

娘が通院していた病院では「4才以上のうさぎは避妊手術をしないと5割が子宮ガンもしくは、他の子宮系の病気になると言われて いるが、自分は疑問に思っている」と言われていました。

「自然のままが良い」という考え方の病院だったので 「そんな考え方も良いかもしれない。私だったら同じ女として子宮を とりたくない」と考え、避妊手術をしませんでした。
しかし、娘を苦しめることになりました。娘は肥大した子宮に より他臓器が圧迫されて息も苦しく、ご飯もあまりたべれない 状態だったのです..

 

手術後について

子宮の切除及び膀胱との癒着を子宮からきれいにはがす、とても大変な手術でしたが所定時間内に無事に手術を終えることができました。

術後3日目から少しずつ食べはじめウサギ専用のICUで6日入院し、7日目に元気に退院されました。

摘出した子宮

アリスちゃんの手術前体重2.25kg 手術後の体重1.35kg
摘出した子宮は900gもあり 全体重の40%をしめていました。

 

手術後の経過

毎日、娘のお見舞に行きましたが、他のうさちゃんもいて、娘は落ち着いて 安心している様子でした。
驚いたことに今まで食べてくれなかったチモシーを食べていました。

犬と同じ入院室であれば強いストレスがかかりますが、可愛動物病院では、ウサギ 専用の診察室と入院室、ICUがあるので安心できます。
もう1人、4ヶ月の娘(ホーランドロップ)かいますが、 初めての健康診断でも落ち着いてました 院長先生をはじめ他の先生方はどんな質問 にも丁寧に答えてくれました。
スタッフの皆さんの動物への愛が強く感じられました。
今後も2人の娘に何かあれば様子をみず、すぐに可愛動物病院につれていこうと思っています。

 

 

獣医師よりコメント

当院では生後1才~1才半での避妊手術をおすすめしています。
5才以上から急激にふえてくる子宮の病気の発生をなくし、乳ガンの発生も低くする大きなメリットがあります。
また、年1回、特に5才以上の子は年2回の健康診断もあわせて行うことにより、病気の早期発見につながります。

 

獣医師 院長

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