症例紹介

犬の多型紅斑

  • 皮膚病
  • 多型紅斑

 

今回は多型紅斑を疑ったワンちゃんのお話をします。

 

多型紅斑とは、赤く盛り上がった斑状の病変を特徴とする皮膚病です。明らかな原因は良くわかっておらず、薬剤、感染、特発性、食事や腫瘍などが関与していると思われています。

一般的な治療法は原因と思われる物質の中止やステロイド剤のなどの免疫抑制剤の服用です。

 

 

 

 

写真のワンちゃんは二日前から皮膚が赤くなってきたとの事で来院されました。

見てわかるように、両眼、腹部皮膚の皮膚が真っ赤になっているのがわかります。

飼い主様の心当たりはなく、特に環境の変化も無かったそうです。

皮膚の検査、血液検査、レントゲンを行っても極端な異常はありませんでした。

 

今回は上記にあるようにステロイド剤投与を行い、治療を開始しました。下の写真は投薬を開始して一週間経った時の写真です。皮膚の赤みが無くなっています。

 

 

 

 

人と違い、犬猫は被毛で覆われているので皮膚病が分かりづらいと思います。普段からのスキンシップをしっかりして、早めに異常に気付く事が大事です。何かありましたらご相談下さい。

 

 

獣医師 松尾

ご予約

ページトップへ戻る

ご予約