フィラリアのお薬はいつまで?
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こんにちは 看護師の武藤です。
秋らしくなってきたな、と思ったらもう冬の気配を感じるようになりました。
秋が大好きなので、少し寂しいきもちです。。。
さて、涼しくなってきた最近、よくご質問をされるのは
「フィラリアのお薬はいつまで飲めばいいの?」
です。
確かに、蚊が媒介する寄生虫ですので、蚊が居ないのに飲ませる必要あるの??
と疑問に思いますよね!
では、いつまで飲ませればよいのか??
答えは【蚊を1匹も見なくなった次の月まで】です。
この ≪次の月まで≫が重要なポイントなので、ご説明しますね。
フィラリアの予防薬、「予防」と言っていますが、実は『駆虫薬』なのです。
蚊が媒介して体内に入ったフィラリアの子虫は、最初 皮膚や筋肉などに寄生しています。 その後、最終の寄生場所である心臓内に寄生するまでに最短で50日と言われています。
この駆虫薬は、フィラリアの子虫が皮膚や筋肉などにいるうちは駆虫効果を発揮することが出来ますが、心臓内に侵入した成虫のフィラリアは駆虫できません。
この 心臓に寄生するまでのこの 50日以内 にお薬を飲む事が大事なのです。
50日に1回 お薬を飲む事で駆虫薬の効果は発揮されますが、安心と覚えやすさを考慮して
《ひと月に1回》の投薬をおすすめしております。
「蚊が1匹でも出始めた1ヵ月以内~蚊を1匹も見なくなった次の月まで」
がフィラリア予防薬のベスト期間となります
少し肌寒くなってきている時期で、「もう、蚊もいないし飲ませなくていいか~」とお薬を早めに辞めてしまう方も居ますが、予防薬の投与を早く辞めてしまうと、その分フィラリアへの感染リスクが高くなりますので、シーズンの最後までしっかり投与してあげて下さい。