甲状腺機能亢進症の猫ちゃん
- 猫
2年程前、ミントが12歳を過ぎた頃から、少しやせてきたかな?
と思ってはいたのですが、若い頃と同じくらいかそれよりも元気に遊んだり、
大きな声で鳴いたりと、とても活発なのであまり気にはしていませんでした。
ただ、半年くらい前から食べる量も食欲も変わらないのにどんどん痩せてきました。
とても心配になり、可愛動物病院へ連れて行きました。
診察をしてもらい、年齢や状態からいろいろな病気の可能性があるので、先生のすすめで「血液検査」「レントゲン検査」「血圧測定」「お腹のエコー検査」を行いました。
結果としては、甲状腺機能亢進症と慢性腎臓病と診断されました。
両方とも 高齢の猫ちゃんに多い病気だと説明していただきましたが、
お薬で治療できるとのことなので、甲状腺の治療としてチロブロックという飲み薬と
腎臓食を開始しました。
お薬を飲ませるのが初めてだったので、飲ませられるか心配だったのですが粉にして缶詰に混ぜるだけで気にせず食べてくれました。
薬を飲ませはじめて少し経った頃からお水を飲む量が減り、だんだんと体重も戻ってきました!
写真は治療前と治療後の写真です!
Before (2.3kg)

After(3.9kg)

年をとったから痩せてきたのかな?と勝手に思っていたので 思い込みだけで終わらずしっかり検査をしてよかったです。
獣医コメント
甲状腺機能亢進症は中高齢の猫によくみられるホルモン疾患です。この病気は元気が異常に出たり(食欲増進や夜鳴き、攻撃性の亢進)、痩せたりしてくるのが見た目の特徴です。
その他に、高血圧や心臓病なども起こすことがあります。ミントちゃんのように典型的な症状を出す子もいますが、分かりづらい猫ちゃんも実際はあります。
治療としては飲み薬で対応することが多いかと思います。完治する病気ではないですが、内服することで他の健康な猫と変わらない生活を送ることが出来ます。
シニアの猫に出てくる病気なので、健康診断などを定期的に行い、見逃さないようにしていきたいです。


