コラム

多発性嚢胞腎

今回は多発性嚢胞腎という病気についてお話します。

これは遺伝性の病気で、腎臓に多数の嚢胞(液体などがたまった袋状の構造)ができ、腎機能が徐々に低下していく病気です。ペルシャ猫や、ペルシャ猫と血縁関係のある猫(ヒマラヤン)に多く見られますが、アメリカン・ショートヘアや雑種の猫などでみられることもあります。

 

症状

慢性腎臓病と同じで食欲不振、嘔吐、体重減少といった一般的な症状がみられます。また身体検査では大きくなった腎臓が触れることもあります。

 

診断

超音波検査

 

治療

この病気による特別な治療法はなく、一般的な慢性腎臓病と同じ治療を行います。

また、この病気の寿命についての記載は特にありません。

 

予防

残念ですがこれは遺伝性の疾患の為、予防法はありません。この病気をもった猫は繁殖に用いないことが重要です。

 

以下に病院で多発性嚢胞腎と診断した猫について紹介します。

 

 

ぶんたちゃん 7歳 ヒマラヤン 去勢オス

 

健康診断を希望されて来院されました。一年前に血尿をした以外は、今まで特に問題はなかったそうです。ご相談の上、血液検査、尿検査、レントゲン、腹部エコー検査を行うことになりました。

 

以下がエコー検査の腎臓です。青い矢印の先が嚢胞です。

 

幸いぶんたちゃんは血液検査、尿検査では腎臓に異常はなく、半年ごとの経過観察となりました。

 

 

 

 

 

このように健康診断を行うことで、病期の早期発見に繋がることがあります。今回はエコー検査も行うことで、この病気を発見することが出来ました。レントゲンと血液検査では今回の病気はみつかりませんでした。

検査には費用もかかるので、どの検査を優先して行うかも含め、気になる方はいつでもご相談ください。

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