猫の高血圧
- 猫
今回は猫の高血圧についてご説明させて頂きます。
まず高血圧というのは人と同じで、全身に様々な影響を及ぼす重要な病気です。特にシニアの猫ちゃんが気をつけないといけない疾患です。
測定方法
写真のように前足もしくはしっぽを用いて測定します。
なるべく静かな環境で行うのが大事です。
一般的に猫の正常の収縮気圧(上の血圧)は120 mmHgと言われていて、高血圧では数値が160mmHg 以上になります。

原因
代表的なものは、慢性腎臓病や甲状腺機能亢進症からの二次的疾患です。
症状
一番多いものは突然の視力の消失や眼の出血です。その他には多飲多尿があります。これは主に慢性の腎臓病によるものです。またてんかんや麻痺など、脳に異常を起こすこともあります。
治療
降圧剤や原因となっている病気の治療を行います。
それでは実際に病院で高血圧と診断した猫をお見せします
症例 ぴかちゃん 16才 避妊済み猫
飼い主様が猫ちゃんの眼が赤くなっていることに気付いて来院されました。

少しわかりづらいですが、左眼に出血があります。エコー検査では網膜の一部が剥離していました。
血圧を測ると上の血圧が198 mmHgあり、重度の高血圧が判明しました。血液検査ではステージ2の慢性腎臓病が分かりました。甲状腺ホルモンは正常でした。
以上から慢性腎臓病からの高血圧を疑い、すぐに降圧剤を処方しました。
写真は降圧剤投与後一週間の眼の写真です、出血がなくなり、血圧も下がっていました。

まとめ
猫の高血圧は、明らかな症状が出るまでは発見が難しい病気です。しかしその症状は重篤なことが多いので、その前に診断することが大事です。
当院では、健康診断で血圧測定も行っていますので、シニアの猫ちゃんを飼育している方はいつでもご相談ください

